虫の死骸が立て続けに消失した話

単なる勘違いか何かなのだと思う。いやそう思いたい。

ゴキブリに向け殺虫剤を執拗に噴射した。するとゴキブリを仰向けになって、ピクリとも動くことなく死んだ。見たいテレビ番組があったので死骸の処理は後回しに。

だが、ほんの数分後にゴキブリが仰向けになって死んでいるはずの現場に戻ってみると、死骸が忽然と消失していた。死骸があった周辺をそこそこ懸命に探したものの、その姿を見つけることはついぞ出来なかった。

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どうにも釈然とせず風呂に入ることにしたのだが、浴室内には蚊が飛んでいた。

蚊が天井に止まっているところを人差し指の腹で押し潰した、はずだったのだが……確かに感触があったように思えたのだが、人差し指の腹にも、天井にも蚊の死骸は無く、辺りを飛び回っている様子もなかった。

ゴキブリの生命力は尋常では無く、仰向けになって死んでいるように見えても息を吹きかすことは多々あるし、蚊の場合は一旦飛び回られると見失うことも多い。

虫たちの死骸を見失ったのは単なる私の不注意なのだろうが、そのあまりの「パッと消えた」感に、「死骸が今流行りの異世界に飛ばされた!」とまでは言わないが、やはり何かフワフワとした心中定まらない不思議な感覚に襲われたことは否めない。